思い煩いの上手な対処法聖書の知恵(6)

聖書からのスピリチュアルライフ

イエスが勧める思いわずらい対処法(4)「クリノンを観察せよ!」

クリノンがどうやって育つか考えてみなさい。ヘトヘトになるまで働くわけでもなく、紡ぐこともしないのです。しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を窮めたソロモンでさえ、これらの花の一つほどにも着飾ってはいませんでした。ルカ1227(筆者訳)

クリノンκρίνον は、 野生の花を指しています。

百合ゆりの花」と英語でも日本語でも訳されてきていますが、実は、この花が何の花を指しているのか、はっきりしていません。学者たちの意見の分かれるところです。百合、アネモネ、グラジオラスなどと考えられているようです。

クリノンの花は特定できる?

クリノンは、ガーデンにあえて植えたくなるような花ではないのです。なぜなら、その後に続く言葉から、野生の花で、抜かれて炉で焼き尽くされる花というのです。どちらかというとあまり良く思われていない雑草的な存在です。

おそらく、荒地に生えるトゲがあって困った存在である「いばらとアザミ」が該当しているでしょう。不浄の鳥、あるいは汚れた鳥と言われているカラスとの対比ですから、その花はアザミと考えた方がつながります。

また、アザミの花の色としては紫系で、当時高貴な人々が好む色であり、ソロモン王が身につける衣服とも比較できるものだからです。

観察眼を持て!

「どのように」ポースπς「どのように、いかに、どうやって」Howという意味で、科学的な観察を通して仕組みを知りなさいということです。

1つのアザミの花自体が、花束なのです。小さい11つの花が集まってできている花の集合体です。

アザミの花がどうやって育っているのかを調べるなら、

とてもこの紙面では書ききれない仕組みが備わっていることに驚かされます。

全然知らなかった!

アザミの花の受粉の仕組み

1本のアザミの花の中にある11つの小さな紫の花には、ちゃんと雄しべも雌しべもそろっています。花粉の表面はベトベトしていて昆虫の体について運ばれていきますが、雄しべの花粉が他のアザミの花の雌しべにつかないと子孫(種)は残りません。アザミの花は、雌しべを中心に花粉と雄しべを紫色のほそ〜い筒の中にしまっている構造になっています。

蜜を求めて昆虫が来たときだけ雄しべは筒を下げ、白い花粉を昆虫の体につけます。雨や風などから大切な花粉を守りつつ、確実に受粉を可能にする絶妙な仕組みです。

花粉がある時と、花粉を放出した後では、アザミの花の形は違います。1つの花が色々な形に変化していくのです。誰がこの仕組みをアザミの花に与えたでしょうか?

偶然ではありません。人間でもありません。創造主なる神です。

仕組みの情報をDNAとしてアザミの細胞の核の染色体の中にプログラミングしたプログラマーこそ創造主です。

しかし、きょうは野にあって、あすは炉に投げ込まれる草をさえ、神はこのように装ってくださるのです。ましてあなたがたには、どんなによくしてくださることでしょう。ああ、信仰の薄い人たち。ルカ1228

「信仰の薄い人たち」

信仰が厚いとか薄いとかという評価し合うのは、好きではありません。

信仰が厚いとか薄いとか、聖書は問題にしていないからです。

宗教では、自分の信仰や信心が重要となります。

しかし、聖書はそう言っていないのです。自分の信仰の強さとか弱さではなく、信頼を求めているのです。信頼とは相手にかかっているのです。

宗教は、信仰心とか、自分自身の強さや弱さや深さが問われるでしょうが、

聖書は、信頼です。私ではなく、神にかかっているのです。

きょうは野に咲いていても、あすは炉に投げ込まれる草でさえも、神はこんなにも装ってくださるのでしたら、ましてあなたがたには、どんなによくしてくださらないわけがあるでしょうか? あまりにも信頼してくれない人たち!   ルカ1228(筆者訳)

1つのちっちゃな花から見えてくるもの

アザミの花が近くに咲いていないのなら、クリノンを、足元に咲いている野の花と考えてみたらどうでしょう。遠くからぼんやり見ているのではなく、身をかがめて野の花をじっくり観察するのです。

どうやってこの紫の色が作られるのだろうか?

どうやってこのデザインになったのだろうか?

全体の色のコーディネイトはすごい!

足元にあっても見過ごされている野の草花を、じっと観察してみてください。

野の花が見るのがむずかしい人は、花屋さんに行ってみてください。

その時間もない人は、ウェブチャでご紹介したチャコさんのミニチュアのWhite Floristの写真集をじっと観てください。どんな小さな花にもすばらしい見事な造形があるのです。

創り主の存在がわかれば

デザインがあるところには、必ずデザイナーが存在しているのです。

色や形や素材を含め、みごとな調和があるところには、必ずコーディネイターが存在しているのです。創り主が、野の花を造られ、装い、保っておられるのです。

私の信仰が、浅いとか足りないとか、問題にされていないのです。

大切なのは、私と創り主との関係です。

オリゴピストスλιγόπιστος 「あまりにも信頼していない」「人格的信頼が欠如している」ことが問題なのです。

カラスは不浄の鳥と分類されていても、神は養ってくださっているのです。

アザミは呪われた花と扱われていますが、神は着飾ってくださっているのです。

「思いわずらい」の元凶げんきょう

「私なんかダメだ!」などと、

あなたはご自分のことをカラスやアザミ以下に考えていないですか?
「私の抱えている問題に、果たして神様は答えて下さるのだろうか?」

「私なんかに関わって下さるのだろうか?」

みんなから嫌われ、のけもの扱いで、汚れた鳥だとか、不浄の鳥とさえ言われているカラスを、神は養っていてくださっているのです。カラスと私どっちが優れているのですか?

「思いわずらうな!カラスのことを考えよ!」

そんなカラスを見捨てず養っていてくださる神様に信頼するのです。その時、思いわずらいから解放されます。

私は呪われているからダメだ!

咲いたと思ったら抜き取れて炉に投げ込まれて焼かれてしまう呪われたアザミに、生きる仕組みを与えてくださった神がいるのです。

「自分が呪われているからダメだ!」などと考えていたとしても、呪われたアザミの花よりもあなたは尊い存在なのです。

トゲトゲにとがっていて、みんなから嫌われていたとしても、神はあなたを大事にされています。

社会や周りの人たちは、あなたのことを価値ある存在だなんて思ってくれないかもしれません。厄介者扱いしているかもしれませんが、あなたの造り主である神は違います。

呪われたアザミの花さえ、ソロモン王よりも着飾る神は、あなたにもそうしたいのです。

あなたもその神に信頼したらどうでしょうか。

思いわずらうのではなく、思い煩っているその時間やそのエネルギーを使ってあなたの神に信頼して祈る方がよいのです。

信仰がないからダメだ!

「私なんか不信心で、信仰とは程遠い生活をしてきたから、ダメだ!」などと決めつけないでください。そんな信仰は要求されていません。

ただ幼子が親に全面的に信頼するように、ただ、神に信頼すれば良いのです。

神様はすでにあなたの必要をご存知です。

後はあなたが神様に信頼して求めるだけです。

神様をあなたの父とする人生を始めてください。
何を食べたら良いのだろう、何を着たらよいのだろうと、宙ぶらりんの不安な気持ちのままでいないようにしなさい!これらものは、世のすべての人々が求めているものです。あなたがたの父は、これらのものがあなたがたに必要であることを知っておられます。ルカ12:29〜30 (筆者訳)

今までのまとめ

1、思いわずらうな! 悪い思考のスパイラルをストップせよ!

2、カラスのことを考えよ! 推測憶測をやめ事実にだけ目を留めよ。養って下さる神がいる!

3、極めてちっちゃなこともできない! 非現実的な結論に逃避しないで自分の限界を認め神に信頼せよ!

4、クリノンをじっくり観察せよ! 呪われた花に最高の装いをしてくださっている神に信頼せよ!

 
「カラスとアザミとわたし」みんな神様の守りの手の中にあります!
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