ご質問:天使について(2) 間違いと正解

ご質問コーナー
前回に続いて天使についての間違いや誤解と正解という形で書かせていただきます。
ご質問:天使について(1) 間違いと正解
ご質問:天使について教えてください。 天使については、一般に言われていることと聖書が言っていることが、結構違っているようにも思います。 「間違いと【正解】」 でまとめてみましたので、どこが間違いなのかをご一緒に考えながら正解をみてくださ...

間違い9:天使には9つの階級がある

【正解】聖書に書かれている階級はケルビム、セラフィム、そして天使たちで、天使たちの中で名前が書かれているのがミカエルとガブリエルのです。堕天使となったヘイレル(サタン)もありますが、他は天使の名は記されていません。序列、階級は明確にあり守られています。そのほかの階級や天使の名前は人間が勝手に作り出したものです。

間違い10:セラフィムは最上階級の天使で、神様に最も近い場所にいる

「セラフィム(熾天使)は最上階級の天使で、神様に最も近い場所にいるとされています。」

【正解】父なる神と子なる神イエスの周りにいますが、最上階級ではありません
セラフ(燃えている者)の複数形がセラフィムです。6つの翼を持っています。2つで飛び、2つで顔を覆い、2つで足を覆っています。セラフィムの叫ぶ声で、神殿の敷居が揺れるほど力強い天使たちです。神をたたえています。イザヤの罪を祭壇の上に燃えさかる炭できよめました。(イザヤ6:2〜7)

啓示録4:6〜11に登場する四つの生き物はサラフィムでしょう。彼らは、四つの異なる表情をしています。
第一の生き物は、獅子のようであり、第二の生き物は雄牛のようであり、第三の生き物は人間のような顔を持ち、第四の生き物は空飛ぶ鷲のようであった。 この四つの生き物には、それぞれ六つの翼があり、その回りも内側も目で満ちていた。彼らは、昼も夜も絶え間なく叫び続けた。「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな。神であられる主、万物の支配者、昔いまし、今いまし、後に来られる方。」啓示4:6〜8

間違い11:ケルビムは愛のキューピット

「第2階級に属しているケルビム(智天使)純粋な愛を象徴するケルビムです。ぽっちゃりした子どもの姿で描かれることも多く、そのイメージはキューピットに近いと言われています。」

【正解】ケルビムは、ケルブの複数形です。「護衛」「覆う」などの意味があります。人間ような姿で、四つの顔を持ち、四つの翼を持っています。決してぽちゃりした子供でも、キューピッドでもありません。また、愛や恋愛をとりもつ天使でもありません。それらは全く嘘のイメージです。

むしろ、義と力を持って、神の神聖と臨在を守る天使たちです。神の栄光シャカイナグローリーと深く関わり、神の栄光を反映している最高位の天使たちです。足は磨かれた青銅のようで、翼の音は大水の轟や、全能者の声あるいは陣営の騒音のようでり、稲妻のような速さで移動します。(エゼキエル1:5〜28)

なんとぽっちゃりしたキューピットとは、かけ離れた描写でしょうか!キューピットのイメージやキャラクターは聖書にありません。人間が勝手に創り出したものです。

 サタンは、このケルビムのひとりのケルブであり、守護者ケルブとともに神の聖なる山に置かれていた者でした。サタンは、汚れたものとなり神の山から追放されたのです。(エゼキエル28:14〜17)

間違い12:ウリエルやラファエルなどの天使たち

「第3階級.スローン(座天使)、第4階級.ドミニオン(主天使)、第5階級.ヴァーチュー(力天使)、第6階級.パワー(能天使)、第7階級.プリンシパリティ(権天使)、第8階級.アークエンジェル(大天使)、第9階級.ガーディアンエンジェル(守護天使)、癒しをもたらす「ラファエル」、学問や知的活動を助けてくれる「ウリエル」」

【正解】これらの天使の名前に関しては、聖書には書かれていません。聖書の外典や偽典、ユダヤ人の伝承、偽ディオニュシオス・アレオパギタという5世紀頃の神学者の著作「天上位階論」によって考えられ創作された名前とイメージですので、神は認めていません。

その中で「アークエンジェル」と呼ばれる大天使は、実はユダ9節にあるように天使軍を率いる大天使ミカエルのことを指しています。別の天使の名前ではないのです。アーク(archi)とは「第一の」という意味で、エンジェル(angelos)「神の遣い」という意味です。ギリシャ語アークエンゲロス ἀρχάγγελος で 「天使長、大天使長」などの意味があります。

聖書に書かれているガブリエルは、神のメッセージや啓示を伝える大切な目を担う天使です。
ダニエルに(ダニエル8:15~27、9:20~27)、バプテスマのヨハネの父ザカリアに(ルカ1:11~20)、マリアに(ルカ1:26~28)

その他に、無名の天使たちが数え切れないほど神に仕えています。
彼らは決して目立とうとしません。礼拝されることを拒否し、栄光を神に帰するように命じます。自分が目立とうとし、神のように振る舞う天使がいるなら、それらは悪霊のなりすましですので、警戒が必要です。

間違い13:天使はおとぎ話で実在しない

【正解】旧約聖書に108回、新約聖書に165回も登場し、あるいは旧約聖書39巻中18巻に書かれています。新約聖書27巻中15巻に記述があります。イエス・キリストも天使について話しています。「天使=御使い」は霊的存在で目には見えませんが、現実の存在です。そして、私たちとの関わりは深いのです。

 
今日もウェブチャへようこそ!

天使に対する誤解や間違いをご理解いただけたでしょうか?天使を遣わすのは神であって、天使は勝手に動いていません。勝手に動いているのは悪霊です。霊的世界の序列ははっきりしており、良い天使たちは神のご命令と秩序に従って行動しています。あなたの人生にも深く関わってくださる天使を正しく理解することは、とっても大事です。間違った天使像を描いて期待しても何も起こりません。そればかりか、悪霊(堕天使)が光の天使に偽装してあなたを騙そうと手ぐすね引いて待っています。スピリチュアルなことを求めている時代です。あなたを根拠のない言葉で騙す色々な人やウェブサイトにもまどわされないようにしてください。次回はいよいよ、人にどのように関わっているのかをみてみましょう。

今日も良い一日をお過ごしください。
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コメント

  1. 応為 より:
    今日創世記の箇所でお話した天使の事が、こんなに詳しく(昨日から!)書かれていたとは・・・ありがとうございます。
    守護天使はカトリックではよく聞く話ですし、それがAngel Cardというタロットカードのような物になり、綺麗な絵が描かれて売られているのも見ます(昔の知り合いが1日1回ひいていました)。
    正しく知らない所や盲点をサタンは確実に突いてきますね。知識にのみ頼るのは良くないですが、正しく知ることは御言葉を守ることになりますね。
    いつもありがとうございます。
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