第五の天使の角笛(1) 底知れぬ所開く災いの始まり

啓示録(黙示録)
いよいよ、残された3つの角笛の1つが吹かれようとしています。第五の天使が角笛を口に当てているのです。人類が今まで経験したことのなかった災いがもたらされます。
そして、第五の天使が角笛を吹いた。すると、私は一つの星が天から地に落ちるのを見た。底知れぬ所の穴のかぎが彼に与えられた。そして、その者が、底知れぬ所の穴を開いた。すると穴から煙が出て来た。巨大な炉の煙のようで、穴の煙のために太陽と空は暗くなった。 啓示録9:1〜2
天から落ちてくる1つの星、堕天使が地の深きところまで落とされます。神はその堕天使に底知れぬ所の穴を解放するかぎを与えます。サタンも閉じ込められていた仲間も解放することはできません。神が悪霊どもを拘束し一時的に閉じ込めていたのです。サタンの支配下にある悪霊どもを閉じ込めていた場所、そしてやがて閉じ込める所が、底知れぬ所アブッソスἄβυσσοςです。

アブッソスとは「ブッソス」最深部が「ア」否定の接頭語で「ない」と言う意味です。つまり底がない、底よりも深い所ということになります。英語ではThe Abyssとギリシャ語を元に単語を作っています。アブッソスは悪魔と堕天使、悪霊どもを一時的に閉じ込めておく場所で、「暗闇の下」とも表現されますが、神が用意した「霊的な牢」です。
主は、自分の領域を守らず、自分のおるべき所を捨てた御使いたちを、大いなる日のさばきのために、永遠の束縛をもって、暗やみの下に閉じ込められました。ユダ1:6
先に暗闇の下であるアブッソスに閉じ込められている堕天使、悪霊どもがいるのです。彼らは、大いなる裁きの日に解放される悪霊どもです。まさに、この第五の角笛で、アブッソスの扉が開かれ出てくるのです。彼らはいつから拘束されているのでしょうか?それはノアの大洪水の時からです。

彼ら悪霊どもは、自らは生殖能力を持ちませんから、自らの領域を越えて人間に取り付き、当時の魅力的な女たちをたぶからして結婚し、自らの支配下にある人間の子孫を作り出そうとしました。

神は洪水時に人を水によって裁かれただけでなく、人間に取り付いていた悪霊どもをアブッソスに拘束したのです。

ゲラサ人の地で人に取りついていたレギオンという悪霊の集団は、イエス・キリストと対面して、「あのアブッソスには送らないでほしい!」と乞い願いました。(ルカ8:31)

つまり、悪霊どもは2つの事実を知っています。そして恐れています。アブッソスは、自分たちの仲間が閉じ込められている所であることと、自分たちもやがてアブッソスに閉じ込められることが決定していることを、悪霊どもも知っているのです。霊的世界の常識でしょう。

アブッソスとは人間の行くところではありません。

さて、イエス・キリストも地の低い所に下された事実をご存知ですか?
──この「上られた」ということばは、彼がまず地の低い所に下られた、ということでなくて何でしょう。 この下られた方自身が、すべてのものを満たすために、もろもろの天よりも高く上られた方なのです──エペソ4:9〜10
イエス・キリストは十字架で息を引き取られた後に「地の低い所」に下られました。
ヨナは三日三晩大魚の腹の中にいましたが、同様に、人の子も三日三晩、地の中にいるからです。マタイ12:40
地の中とは、お墓の中ではありません。イエスの身体はアリマタヤのヨセフの墓に葬られていました。しかし、イエスの霊は、「地の中」に送られたのです。イエスは、十字架にかかり、最期に息を引き取られる寸前に、父なる神にご自身の霊をまかせました。
イエスは大声で叫んで、言われた。「父よ。わが霊を御手にゆだねます。」こう言って、息を引き取られた。ルカ23:46
すると父なる神は、イエスの霊をハデスに送られました。

そこはアブッソスではなく、ハデスでした。旧約聖書では、シェオールと言っています。「よみ」とも訳され、黄泉と陰府の二通りの漢字が当てられています。ハデスもシェオールも人が死後に行く一時的な場所です。
それで後のことを予見して、キリストの復活について、『彼はハデスに捨てて置かれず、その肉体は朽ち果てない』と語ったのです。 神はこのイエスをよみがえらせました。私たちはみな、そのことの証人です。 使徒2:31〜32
初代の弟子たちが啓示され信じていたのは、「父なる神がイエスの霊をハデスに送られていたこと、そして、父なる神がハデスからイエスをよみがえらせた事」です。これはとっても大事な教理です。

ハデスから復活した」つまり「黄泉、陰府」から「かえった」と言うのとで「よみがえる」と言っているのです。「蘇る」という単なる息を吹き返した蘇生(そせい)ではないのです。丸3日間「陰府、黄泉」に行っていたイエスです。つまり完全に死んでいたのです。弟子たちは、復活の身体によみがえったイエス・キリストを宣べ伝えたのです。

この大事な事実がいつの間にかぼかされていませんか︎?
どのようにぼかされていますか?
「イエスは墓から蘇った!」と言っていませんか?歌っていませんか?
イエスはハデスからよみがえらされたのです。

3つのとっても大事なポイントがボカされ、すり替えられています。
  1. ハデスでなく、墓からと言っています。ハデスから黄泉がえらされたイエスです。
  2. よみがえらされたのではなく、息を吹き返した蘇生だと言っています。イエスは完全に死んでいました。3日目に復活の身体でよみがえらされたのです。
  3. イエスが自ら復活したではありません。イエスは父なる神によりよみがえらされたのです。
イエスは当然神として復活することができましたが、そうしませんでした。父なる神がイエス・キリストを義と認め、よみがえらせるのを待っておられました。それは、私たちがイエス・キリストを通して義とされるのためでした。

まもなく復活祭がありますが、正しく「イエス・キリストがハデスからよみがえらされた」ことをお祝いしましょう。

やがて千年王国でサタンが千年間閉じ込められる場所も、アブッソスです。悪霊どもも共に1000年間閉じ込められることになるでしょう。さて、かぎを受け取った堕天使は喜んで仲間の悪霊ども入っている底知れぬ所の穴を開きました。これから生き地獄が始まります。

今日もウェブチャへようこそ!
今年の復活記念日は4月21日です。3つのすり替えを見逃すことなく、正しくイエス・キリストの復活を理解していただけたでしょうか?実は「イエス・キリストの復活」に対してもう1つすり替えられていることがあります。それは、「イースター」という名前です。聖書のどこにもその名前は出てきません。初代教会の弟子たちもイースターと結びつけていませんでした。それは8世紀から始まったすり替えです。

バベルの塔を建てさせた地上最初の権力者ニムロデ(反逆者)は、サタン崇拝者であり(創世記10:8~12)死後、妻のセミラミスが、夫を太陽神バアルに仕立てあげました。そして、自らを月神「イシュタールとして神格化し太陽神、月神、女神、死者崇拝をさせたです。「ハッピー・イースター!」は、「イシュタール様、おめでとうございます!」という女神セミラミスへの祝辞です! なんとおぞましいことでしょうか!わかった時点でやめましょう。

私たちが祝うのは、
聖い御霊によれば、死者の中からの復活アナスタシスἀνάστασις により、大能によって公に神の御子として示された方、私たちの主イエス・キリストです。 ローマ1:4
今日も良い1日をよみがえったイエス様と共にお過ごしください!
プッシュ通知を

コメント

タイトルとURLをコピーしました